税理士は税金を何とかしてくれる人、という社会一般の税理士像は、本来のあるべき税理士像とは大きくかけ離れていると感じます。
中小零細企業にとって、本当に重要なことは、税金をごまかすことではなく、正しい会計の手法をしっかりと身につけ、経営管理に活かすことです。経理には、計り知れない底力があります。そこに気づかない経営は、大きな機会損失をしているのです。
さらに、企業経営の本質は、単に経営者の我欲を満たすために営まなれるものではなく、与えられた経営資源を活かして社会に還元することだと考えます。
企業の経営姿勢は、経営者本人の、人生観、生きざまと切り離せないものなのです。
中小零細企業の経営者と、会計・税務を通じて継続的にかかわりを持つ税理士の本来の役割は、そこのところを、経営者の方々と共に考え、支援することだと感じます。
以上のような考えに基づき、私はこれまで、ひとりの税理士として、お客様との素晴らしいご縁をいただいてまいりました。一方で、TKC全国会の一員として、全国のTKC会員・および会員事務所に勤務する職員さん達に、本来のあるべき税理士像を訴え続けてまいりました。
比叡山を開いた最澄伝教大師の言葉と言われています。
「自利とは利他をいう」とは、利他を実践すればいつかは巡り巡って自分の利益になるというような考え方ではなく、「利他の実践がそのまま自分の幸せなのだ」という考え方です。
ところで、私たち人間にとって、本当の幸せとはなんでしょう。
お金や名誉や物が私たちを本当に幸せにしてくれるのでしょうか。
山本有三の「路傍の石」に、こんな一節があります。
「たった一人しかない自分を、たった一度しかない一生を本当に生かさなかったら、人間生まれてきたかいがないじゃないか。」
自分に与えられた命を精一杯生かす。
このことこそが本当の幸せなのではないでしょうか。
経営とは、与えられた経営資源(人・金・物・情報ほか)をもって行う、自利利他業の実践であると考えます。
社会から預かった経営資源を活かして、その成果を社会に還元することが経営の本質だと考えます。
京セラの稲盛会長は、電気通信事業に進出する際、当時の経営幹部から、「NTTに対抗するなど、とんでもない無謀なこと」と大反対を受けました。
稲盛会長は、「動機善なりや、私心なかりしか」と何度も何度も自分に問いかけたそうです。
そして、利他に徹している自分を確証して第二電電の設立に踏み切られたのです。
寺本会計は、「利他に徹する経営」を応援したいと願っています。

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知恵遅れの子がいました。その子は三人兄弟の末っ子だったそうです。
ある時、ケーキが2個ありました。
その知恵遅れの子のお母さんは、この子はケーキが大好きだからと、ケーキの一つをその子に、 もう一つのケーキを半分にして、お兄ちゃんとお姉ちゃんに分けてやったそうです。
上の子二人は早速ケーキを食べ始めました。
でも、その知恵遅れの子はいつまでたっても食べ始めない。
お母さんはハッと気がつきました。そして、知恵遅れの子にあげたケーキを半分に分けて、
「この半分は、ママの分ね。みんなで一緒に食べましょう。」と言ったそうです。
その知恵遅れの子は、ニコッとして食べ始めたそうです。
その子は、自分だけ大きいケーキを食べることができなかったのです。
どこが、「知恵遅れ」なんでしょう。私たちよりずっと「智慧」があると思われませんか。
寺本会計は、「智慧あふれる経営者」の方々と長くおつきあいをしたいと願っています。
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